「痛いところを筋肉で補えば痛みも消えて健康になる」
と考えている人もいるしそう言っているお医者さんも実際にいる。
果たして筋肉を鍛えると体は健康になるのか!?
ということを問題に少し考えてみる。
いきなりですが、これを極端に考えると、
ボディビルダーが最も健康な体である、ということが言える。
このボディビルダーが100人中100人健康でないと話がおかしくなってしまう。
野球選手やスポーツ選手など筋トレをしたらしただけ健康にならないと話が矛盾してしまう。
そう言うと、
野球選手やスポーツ選手は運動のしすぎだからさすがに体を悪くする。
でも多少の筋トレだったら健康になるでしょう、と考える人もいるかもしれない。
では、その運動量の基準はどれぐらいなのか?というのが疑問である
要は筋トレ自体は健康とはあまり関係がない、むしろやりすぎればやりすぎるほど負担にしかならないから逆効果なのではないかと考える。
例えば、一般的にO脚の人は大腿四頭筋と呼ばれる腿の前側の筋肉の特に内側広筋の弱化がみられると言われる。
だからここの筋肉をつければO脚は改善され、膝の痛みは消える。ということをリハビリテーションでは説明されることもあるし、実際に整形外科に勤めていた頃はそういった説明をするようによく指導されていた。
しかし、果たしてその筋トレをやった人の何%が膝の痛みを改善できたかということである。
筋肉はないよりはあった方がいいが・・・という程度ではないのか?!
結局のところ、何のために筋トレをするかということを考えなければならない。
速い球を投げたい、速いボールを蹴れるようになりたい、力持ちになりたい、このような目的があればそれなりの筋肉量は必要だしそのための筋トレは欠かせない。
しかし、これらは健康とは関係ないのである。
検査のために左右の筋肉にちゃんと力が入るかどうかということはまた別の意味で必要な筋力検査であると言える。