ほとんどの人はそうですが、例えば歯医者さんでも虫歯にならないと歯医者さんには行かないです。
歯医者さんに行く時は日常生活で何か困っていることがある時にそれを解決したいと望んで来院します。
整体でも同じです。
普段の生活レベルで不自由がない限りよほどのことがない限り当院を必要とする人はいないと思います。
ただ、体は常に負担がかかっています、疲労しています。
それが痛みを発するレベルか、不自由なく生活できるレベルかというだけのことなのです。
だから痛みがあるから改善しないといけないというのは痛みを主に考えた時はそうなりますが、本当に体のことを考えたらそれ以前に体をよくすることは必須なのです。
それがいわゆる予防ですし、大抵の方はそこの必要性を感じていないのが現状です。
だからこの時期は特にそうですが、例えばギックリ腰はいわゆる慢性の状態と急性の状態が重なって腰の痛みという症状が出ます。
この「慢性的な状態と急性的な状態が重なっている」ということが大切で、多くの人は急性的な状態が落ち着いて一旦痛みが引くと「良くなった」と感じ、また同じ生活に戻った結果、また繰り返してしますのです。
痛みが引いてからが慢性的な状態の改善であり、それこそが施術の意義だと思うのです。
そういうことを理解して体をみていくと病院と整体の存在意義は全く違うということが言えるのです。
病院目的は注射、薬、湿布、手術をすることでその場の痛みを引かせ日常生活に戻すことです。
「その場」というのがポイントでそれ以上でもそれ以下でもありません。
整体の目的は痛みを引かせることは当然ですが、それ以前に痛みが引いた後に慢性的な状態を改善させることで、同じ生活(睡眠状態や食生活、仕事のストレス)に戻ったとしても同じく痛みを起こさせないことが仕事なのです。