【後頭骨ラインとは?】
後頭骨ラインとは、
SOTベーシックでもカテゴリー1を扱う場合は後頭骨ラインは必ず必要になってくる。
おおまかにいって、自律神経との関係性を表す指標。後頭骨ラインとは後頭部に現れる現象です。
外後頭隆起の両わきから発生する胸鎖乳突筋と僧帽筋の腱(腱・筋肉も両方)の緊張です。その緊張が後頭骨ラインと呼ばれるもの、横に走っているもの、3つのライン(上からライン1・ライン2・ライン3)3つのラインに対して各々7つのエリアがある。
片側で21か所、両側で42か所の部位がある。そこを触ることでどこの内臓にどういった問題があるのか?を検出する検査。
内容としては、個々の臓器、どこの臓器にどのような問題があるのかをみる。
ライン1というのは、例えばT6で考えるとT6がライン1で反応していた場合はT6の椎骨の内部の髄膜の中の脳脊髄圧の変動を表す。髄液の圧力の変動です。
同じT6でもライン2で反応していた場合は遠心性と求心性の反射弓の問題が考えられる
つまり、臓器への情報または臓器からの情報の伝達が異常を起こすのでそこで椎骨の周りの筋の収縮が起きる。
ライン3だったら胸椎6番の変位を伴った構造的な変位、体の構造的な変位が起こってくる。
ライン1・ライン2・ライン3と有るけどもこれもライン1だから良いというものではないが、ライン1と言うのは外後頭隆起から後頭乳突縫合の所の横一列の所の腱の部分に緊張があるかどうかということ。
それがライン2だともっと伸びているかどうかをみる。
非常に重要なところとなってくる。
ライン1を調整していくのなら髄液の圧力変動を調整する。
ライン2だったらその反射弓を調整していく。
ライン3だったら構造的な問題も調整する。
SOTベーシックで後頭骨ラインを取り扱うのはカテゴリー1の時に使う。
日常的な問題は脳脊髄液の問題が非常に大きい。臨床的には一番使う所。患者さんの症状に関しても内臓体性反射によって起こるものは多いのです。
内臓筋というものがほとんどではないけども結構あります。
ぎっくり腰なんかはほぼそうです。
例えば、横に置いてある携帯電話をとるときにぎっくり腰になった、とする。
腎臓に負担がかかると大腰筋に負担がかかってくる。腎臓筋により大腰筋が縮んでくる。
携帯電話を取ろうとしてぎっくり腰になる人も意外に多い。
痛くて来た時には骨格的なバランスもとる必要があるが、内臓という機能的な問題が落ち着かないとよくなってこないケースもあるのです。