【肘の痛みの考え方】
肘が痛いと言って来院される中でも臨床的にみていくと、肩が悪い人もいますし、手首が悪い方もいます。
その中でどこをアプローチしていくかということが問題なのです。
肘は肩に比べてはるかに挫傷を起こしやすいが、肘の訴えを起こすことは思っているよりも少ない。
だいたい肘が悪くても手首が痛いという人が案外多いのです。
そして可動性がなくなって手を酷使しています。
腱鞘炎とかは手首だけでやってもダメなのです。
肘も内側上顆炎(野球肘)とか外側上顆炎(テニス肘)とかよく言われますけども、
患者さんがよくテニスやらないのにテニス肘と言われた、とか確かに検査してみると肘の可動性がなくなっているけれども。
そういう状態で手を使うから負担がきて痛みを訴えるのです。
だからディジョネットが言う「R&Cファクター」要は収縮と抵抗のバランスがとれている時は肘が伸びていなくても、可動性がなくても、症状としてはあまり感じないのでしょう、そこに何か炎症なり刺激が加わるから、それが収縮を起こしてバランスが崩れたことによって、いろいろなところに放散痛みたいなものが出てくるのです。
あとはそのどこをポイントとして良くするかということなのです。