【靭帯損傷】
足くびを捻挫した人は経験があると思うが、関節が正しい位置に行けば靭帯がきちっとしてある程度は落ち着いて安定する。
しかし切れてしまった靭帯は再生しないためある方向には弱いままである。
グラグラしているということは繰り返すのである。
仙腸関節も同じことが言える。骨間靭帯、前仙腸靭帯、後仙腸靭帯と呼ばれる仙腸関節にある周囲の靭帯はそういうところの損傷の度合いによっても意味合いが違ってきますから。外傷性の問題は外傷性として扱えば回復は比較的早い。
4~6週安定すれば楽になる。劇的に1回でと言えば、1回で良くなると言える。
しかし損傷した靭帯がもとに戻ることは残念ながらないからやはり完璧はない。
慢性を補う為にまた位置が狂ってくることで固まってくる。一般的によく捻挫の後は足首が固まるとか言われています。からだの癖がついてしまう。同じ仙腸関節の離開と言っても、新鮮な離開と慢性的な離開と意味合いが違うのでアプローチが違うのは当然である。
そういう所でいつ、どのように痛めたのか、質問していくのが大事である。
施術として何もしなければ体が悪化していくスピードは止められない、進行はどんどん進んでしまう。そしてそうなるほど元通りになるのが困難である。
急性症状を訴える多くの方の目的は症状が楽になって安定すればよいわけである。そしてあとは再発したらまたきてください、と言っておしまい。
しかし慢性の場合は生まれてからの成長過程でくる。歪みによって耐性能力、生理的適応能力が落ち、離開して変性し固着すると言った問題のためこの問題の方がより難しいとされている。急性としての施術はどんなテクニックや施術でも可能なわけである。しかし慢性的にはSOTの技術を使ってでないとなかなか変化させるのは難しい