【腰痛と朝】
朝起きた時の腰痛には「内臓」が関与する3つの理由
朝目覚めた時になんとなく体がだるかったり、寝る前にはなかった痛みが朝起きると強く出ているということはありませんか?
その要因として内臓の状態が腰痛と深く関わっているため、「内臓」の状態を決して無視できません。
その原因順に3つ説明していきます。
1つ目のキーワードとして「自律神経」の問題があります。
自律神経は起きている時と寝ている時で大きく働きが異なります。。
ようは交感神経と副交感神経でどちらが優位に働いているかということです。
起きている時には交感神経が優位に、寝ている時には副交感神経が優位に働きます。
この日内リズムが体内バランスを維持しようとしているのです。
2つ目のキーワードとして「食事」の問題。
起きている時は活動するために主に筋骨格系が働きやすい環境を体が作ります。
一方、寝ている時は筋骨格系が働く必要はありません。そのため脳や内臓への血流が増大することで内臓への修復機構が働きやすくなります。
ここがポイントであり、起きている時の内臓がどのような状態だったのかということが寝ることで顕著に現れるのです。
起きている時の過ごし方に問題(食事過多過少、ストレス増大)がある場合、そこを改善すると一時的に症状は落ち着くことがあります。
しかしながら、日常生活の改善ほど難しいものはありません。また再現性が困難なのです。
なぜなら自分はそれほど悪い事はしていないと思っていることが多いからです。
実際に良かれと思い、巷で噂される健康法をやってみてもみんなに効く万能なものはありません。
なぜならば同じ体でも当然常に日々違う状態なのです。
それをやることで良くなる、もしくは何も変わらないならまだしも、何かやれば体へ必ず良くも悪くも変化します。
ようは悪くなる可能性も当然あるのです。
3つ目のキーワードとして「睡眠」の問題。
寝ると問題が出るのだとしたら寝なければいいのではないのか?
そんな考えも出てきますが、先にも述べたように人間の体には日内リズムがあります。
寝なければ寝ていないということで問題が起きます。
つまり内臓は修復、回復することはできません。
実際に徹夜をしたらわかると思います。
1日徹夜しただけでもいつもと違う感覚、それが3日、5日続いたとしたらどうでしょうか?もう体は悲鳴をあげるでしょう。
程度の差はあれ、やはり睡眠を削るということはそれだけ体の不調を起こす可能性があるのです。
話を戻しますが、つまり朝起きた状態というのは1日活動して寝て体を修復する際に、それが補えないものが出てきているのです。体は正直に今の状態を痛みや体の不調として赤や黄信号で示してくれます。
それを無視してもっと頑張ろうとするといつかどうにもならない状態にまでなってしまうのです。
早め早めの対策、日々の体のケアが重要というのはここにあるのです。
これがいわゆる急性の問題、つまりまだ日が浅い問題です。早めの対策で比較的早期に回復が見込めます。
それに合わせて昔からの問題、以前から続く体の不調、つまり慢性的な問題が重なり合っているのが現在の体なのです。
体をみる時は全ての可能性を考えなければトータルな施術にはなりません。
症状だけをなんとかしようと考えるのも対症療法としてはありです。
ただ、根本的に改善が必要なレベルにある方が多いのは言うまでもありません。
今良ければ良い。
気合いでなんとかする。
それもありです、私ももともとそういう考えなので大いに共感できます。
その人の考え方次第によって体は作られていきます。
単に痛みだけとるのか、または健康な状態を作るのか。
何人もの人をみていると体をみるだけでその人がみえてくるような気がします。
それだけ体は正直なのです。嘘はつけません。
最後に「健康な体」とは、当院では定義付けをしています。
体に悪い物、悪い事を全て排除してなんとか今の状態を保っているのは「健康な体」とは言えません。
好きなことを排除したら日々の生活も苦しくなりますよね!?
当院の考える「健康な体」とは、以前までなら体が心配で徹夜はできなかったけど今なら少し無理してもなんとか耐えられるとか、脂っこい物、甘い物を食べても次の日への影響が少なくなった、という状態を言います。
そこに「健康な体」を目指す価値があるのです。