【股関節の重要性と機能回復】
股関節は非常に重要な関節の一つであり、可動性制限が起こってくるとあらゆる機能低下を引き起こす。
言ってみれば股関節に限ったことではないがそれだけ重要だということは言える。
股関節としてはまず体重支持部という考え方、その体重支持部が狂い、二本足で立つ抗重力筋に対しての骨格筋がそれをかばって安定させ固めたものがその関節にずっと出てしまうのです。
だからなかなか施術として進まずSOTテクニックの表現で言うとUMSが出ても安定しないということが起きてしまうのです。
そのため少し良くしたとしてもすぐにLLLにへと戻ってしまう。
施術を進めてみて良いかなと思ったらそこで一度立ってもらい重力負荷をかけます。
立つ以外にも例えばAFT検査があるのですけども、これを毎回行っていたらやられる側もくたびれてしまい結果的に正しい検査として現れなくなってしまう。
そして立ってもインディケーターが変わらない状態をつくることが大切。
立ってまたカテゴリー2の指標が消えてしまうようならその要素をまた消していかないといけない。
これが改善しないうちは重力負荷をかけるとまた元に戻ってしまう体、そのレベルということが言えるのです。
余計な補正作用としての四肢でのインディケーターが出ずにカテゴリーとしてのインディケーターがきちっと出てる状態、揃ってる状態で進めていく、ということを進まないと結局その場限りなのです。
そのほうが今後考えた時には当然体は安定しますから。
そうやって一つずつ進めていくのが施術なのです。
巷ではさも一足飛びのように1回で良くなるなどの表現をすることもあるが、体は決してそういうことはない。
むしろ体は症状が出てなくても普段の生活で基本的には悪くなる可能性の方が高いのです。
それを知ってるか知らないかということが施術者としてのスキルにもつながると思う。