【脳脊髄液が一体どういうふうに流れていくのか?】
簡単にメカニズムを説明すると横隔膜呼吸で吸気時、つまり吸った時に何が起こるのか?
第1次呼吸メカニズム、第2次呼吸メカニズムと言われるが第1次呼吸メカニズムというのは脳脊髄液の独自の循環、横隔膜呼吸というのは2次呼吸と言われるものを強調することによって第1次呼吸メカニズムに影響を与える。
大きく吸気をすると何が起きるのかというと
①体内に酸素が入ってくる
②横隔膜が押し下げられる
③腹部内臓が圧迫される
④硬膜の付着部S2の部分(ここへ)の圧迫が加わる
⑤すると吸気時に脳脊髄液は上に流れる。
⑥この時、脳室(側脳室・第3脳室・第4脳室)は膨張し大きくなる。
これが横隔膜呼吸で吸気を行った時に起こりうる一連の現象です。
反対に呼気はどうかと言うと呼気は逆の現象が起こります。
横隔膜は弛緩する。
腹部内臓は圧迫された位置から圧迫されない位置へと変わる。
仙骨の圧迫がなくなるため仙骨の部分は膨張傾向になる。
そうすると脳脊髄液の流れは下への流れになる。
要は脳脊髄液は吸気で上昇して呼気で下降してくる。
大きく息を吸った時と吐いた時と脳脊髄液が上下に混ざりながら拡散していく。
新旧入り乱れていく。
血液みたいに一方方向の流れではない。この途中のどこかで硬膜が捻れていると脳脊髄液の上下の循環に関してその部分での循環不全というのが起こりうる。